10月29日(金)☀☁:早朝4時前に家を出て「地方創生実践塾in県邑南町」に向かいました。この日は高知道土佐ICから伊野ICまでが夜間工事中で早朝は通行止めとなっており、一般道を。
豊浜SA・与島PA・福山SAに寄り、途中朝食を。尾道JCTから尾道道を北上して三次市に。この日の目的第1は、ひろしまNPOセンター安藤周治さんに会うこと。安藤さんとは20年ほど前からの知り合いで、随分前から地域活性化の取り組み実践をされている方で、今回の実践塾に参加するきっかけでもありました。
安藤さんとは約束の時間約束の場所である「作木ふるさと活性化センター(川の駅常清)」で会い、近況やそれぞれの地域の取り組みなどを情報交換しました。三次市作木町では11の住民自治組織が「小さな役場」の機能を目指して活動をしているとか。また、3年前に廃線となった三江線の利活用などにも取り組んでいるとのこと。地域に根差した住民自治活動に驚きを。この活動などは「NPO法人ひろしまね」が中心となって取り組んでおり、自治組織への住民参画が表れています。
続いて安藤さんに案内いただいたのは、江の川を渡り邑南町口羽地区振興協議会事務所。ここは地域の交流拠点となっており、事務所・良心市などがあり、事務局の方はNPO法人ひろしまねの役員もされているとかでしたが、不在でお会いできず。
途中は寄り道をしながら自宅から8時間かけてこの日の会場である矢上交流センターに。マイカーを駐車させると隣に土佐町社会福祉協議会の軽車両が。
参加した「令和3年度地方創生実践塾in島根県邑南町」は「12地区の力で描く地方創生」がメインテーマで、オンラインによる基調講演は、(一社)持続可能な地域社会総合研究所所長藤山浩氏が、「田園回帰の時代と持続可能な地域社会~邑南町の地区別戦略の取り組みと今後の進化~」についてデータや経過等について話されました。藤山さんは中山間地などの活性化等について研究されており、お話を聞くのは「集落活動センター:仁井田のりん家」開設前に四万十町内での講演以来です。
2日間にわたる実践塾の主任講師は(一社)小さな拠点ネットワーク研究所監事白石絢也氏で、「地区別戦略会議(ちくせん)概要」について講義がなされました。この中で、邑南町の政策である地区別戦略は、①地域住民組織等が主体となって取り組むことを支援、②人口減少に歯止めをかける、③交流人口の増加を促進、の3つの柱で「地域の自治力向上」を目的としています。わが町も同様な目標を持っているにもかかわらず、取り組めないのはなぜなのか。
続いて「邑南町ちくせん×福祉・教育」をテーマに、「見守りスーパーにこ丸くんの取り組み」と「矢上高校の魅力化事業とコンソーシアム」について報告がなされました。邑南町は現在人口が1万人余りで高齢化率が44.9%で四万十町と同等。典型的な中山間地です。この街のコミュニティ体制は12公民館区となっており、それぞれの地区別戦略事業が行われているとのことです。「小さな拠点」というキーワードを大切に地区別戦略発展事業への取り組みが話されました。大いに参考となる内容です。
夜は宿泊場所である「いこいの村しまね」でコロナ禍ゆえ懇親無しの交流会が行われました。今回の実践塾には行政職員・地域おこし協力隊・社協職員・NPOそして地域活性化センター職員など16名の参加で、短時間ながら交流が出来ました。また、この事業担当の地域活性化センター職員の一人は高知県庁から派遣されている方で、梼原町出身とのことで親しく話が出来ました。
交流会後には土佐町社協職員と懇親を。社協が地域づくりへの実践を強く進めていることに驚くとともに、自分たちの取り組みの弱さを反省するばかりです。久しぶりに早めの就寝でした。
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