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2008年10月19日 (日)

地域課題を住民会社で

10月16日(木)sun:朝8時窪川を出て、県地域づくり支援課と県民生活・男女共同参画課員と共に県西部地域に。目的は県が取り組んでいる地域づくりの現状と地域課題や住民意識等の把握をし、行政やNPOがその取り組みにどう関わることが出来るのか研究・具体化するためのものです。

 最初に訪ねたのは四万十市西土佐大宮地区にある株式会社大宮産業。この会社は高知はた農協の出張所廃止を受けて、2006年5月に発足したもので、約150戸・340人の住民生活維持を目的にしており、約100戸が会社に出資しているところが特徴。

 とりわけこの会社の売り上げの多くはガソリンスタンドによるもので、車社会や農業地帯での燃料の必要性を痛感。19年度からは店舗事業に加え、農産物受委託事業で大宮米と野菜類の販売を行い、地域内への用品等販売にとどまらず、地域外への販売で経営基盤を確立しつつあり、新しい地域づくりのスタイルとして注目です。

 この大宮地区は宇和島市に30km、中村に50kmの位置にあり、隣接は愛媛県松野町目黒地区で、経済圏は愛媛県といわれています。住民が地域の維持に取り組んだ必然性があり、それは以前から青年団活動や公民館分館活動が活発で、地域に対する住民意識が高かったことに加え、「大宮まつり」など歴史ある取組み、また「大宮米」に象徴されるように地域への思いが共有されていることなど、地縁の活動を大切にしてきたことが窺えます。

 このヒアリングには大宮産業代表取締役と取締役の二人が参加いただき、十分な時間を割いて意見交換を。課題は自分の会社と言う住民意識の醸成。高齢化、格差社会、後継者問題、産地米と地域見直しなど、多くの課題にも息を抜かずに頑張るとの声を頼もしく感じました。会社といえども役員の報酬は費用弁償程度で、地域や住民のためにボランティア精神で汗を流している人がいる傍ら、中央では官僚の天下りや渡り鳥で僅かな期間に何千万という給与や報酬を受け取るこの国の姿には何時も腹立たしいものが。

 最後に店舗やその周辺を見させて頂いたものの、近年保育所と小学校の休園・休校が予定されており、中山間地の少子高齢は地域を問わないところに来ていることを実感しこの地域を後に。

 

 林道で山越えをして西土佐玖木経由で口屋内「農家レストランしゃえんじり」で昼食に。ここは地域の女性たちが数年前に地産地消で農家レストランを始めたもので、今ではすっかり地域づくりの核となっています。この日も埼玉県所沢市よりの高校生修学旅行生30数名や通りすがりの客で店は大賑わい。またこの事業には私たちもNPOと行政との協働推進事業で関わった経過もあり、商売繁盛はうれしくもあります。炊き込みご飯・菜めし・栗ご飯のほか10数種類の地域の材料を使ってのおかずの食べ放題に舌鼓。川えびのてんぷらやツガニ汁はここでの味わうが一番。食後のコーヒーをいただき次に。

 

 続いては黒潮町(旧)北郷小学校に隣接する大屋敷集会所で区長さんや地域の活動に取り組んでいる女性との意見交換。この地域は4集落約60世帯・170人からなっており、小学校は10年以上前に廃校となり、地域の少子高齢化が進む中、地域活動が活発になれば行政も目を向けてくれるのではと、地域の祭りの復活のみならず、新しく花火大会や夜桜鑑賞のぼんぼり点灯などに取り組み、典型的な中山間にかかわらず、交流人口の増加となっているとのこと。

 また地域で敬老会や運動会などの行事を行なうときに中心となって活動するグループとして約40人の「お助け隊」が結成され、日常的には地域の見守り活動にも関わっているとか。

 女性の皆さんは今後の夢として、廃校と核として冷泉・果樹園・野菜がり・ひまわり花畑・菜種油の採取などなど多くの声が出されました。これには黒潮町が昨年より導入している町職員の地域担当制と県地域づくり支援企画員の連携も効果を生んでいると感じたところ。当面は校舎を使ってのデイサービスやサロン事業そして校舎脇の田圃を菜種の花で埋めることと、現地を案内されながら熱い話を聴くことに。コミュニティがしっかりしているところの地域づくりは自然に進んでいくことを実感。

 夜は地元での「四万十町みらいネットワーク」10月例会を。今回は先月末に研修旅行で訪れた富山県「このゆびとーまれ」と松本市「ケアタウン・浅間温泉」の報告と、町内の身体障害者療護施設利用者が一人暮らしをすることを想定したサポート体制整備についてで、今後お年寄りなどの在宅生活支援へのヒントとなるはず。粘り強い取組みが求められていることを実感。

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